劇団 MONA

舞台ロミオとジュリエット



お越しくださった皆様

応援してくださった皆様

本当に有難うございます



公演終了から1ヶ月が経ちました



エスカラスとして生きた1年間本当に幸せでした

皆様への感謝の気持ちでいっぱいです




そして

今回ブログを書くにあたって少しだけ...




今だから話せますが

公演1ヶ月前くらいまで

エスカラスがどういう人なのか

全く分からなかったのが正直な所でした



ロミオとジュリエットの死を目前に何を思うのか

マキューシオのティボルトの死

昨日も騒ぎを起こしたのにまた騒ぎを起こす

ティボルト バルサザー エイブラハム 

サムソン グレゴリー

などなど



基本的に台詞が長いのと

キャストとの会話がほぼなく

宣言的なものが殆どなので

人間関係なども見えなかったです




でもある日

神様からの贈り物の台本を読んでいた時

こんな台詞と出会いました



"もっと彼の事を知るんだ"




人間とAiの共存共栄を願うエスカラス


原作ではヴェローナという街の

モンタギュー家とキャピュレット家という

家系の派閥が生まれます

そしてエスカラスはその街の領主 公爵として

その街を収めていました



領主として忙しい中

マキューシオ死亡の通報を聞きつけた時

誰よりも早く駆けつける姿

博士の話を聞き我が身をサイボーグに変えてでも

解決を全うしようとする使命感



そんなエスカラスは

人間もAIも仇敵同士であっても

我が子のように愛し 慕い迎え入れる

そんな人なんじゃないかなって思いました



物語に登場する全員の事を実は知っていて

頭悪さする奴もいるかもしれないけど

実はいい奴なんだって言えるくらい

世界中の人が敵に回ったとしても

エスカラスだけは味方になってあげる

それぐらい寛大な人なんじゃないかと




そう思った時に

もっとみんな1人1人の事を知ろうって

役としても どんな想いでやっているのかも

当たり障りのない普段の会話も 何が好きで何が嫌いかも




エスカラスとして 中島銀治朗として

みんなを見てきた1年間で感じた

みんなの凄い所やかっこいい所を

書き記そうと思い今日に至ります




みんな本当に凄いんです



偏った見え方かもしれませんが

私なりに感じた事を綴りました

ご了承ください





KINGロミオ / ビーバー


いつかの帰り道

『俺の舞台は俺が主役やけど

俺の舞台は全員がが主役のつもりで

舞台に立って欲しい』


そう伝えてくれた日がありました

シンプルに嬉しかった


主役にしかわからないプレッシャー責任感使命感志

更に厳しい事を言う立場でもあるビーバー

でも実はみんなの事11人考えていて


公演数週間前に開かれた

ヴェローナ国とKINGロミオの緊急会議


ロミオが21人それぞれに対して

どういう想いなのかを打ち明けてくれた時でした

混じり合わないヴェローナは

最後に欠けていたピースだったそうで


"ロミオはロレンス博士からの教えや

大公の考えを尊重している"


そう教えてくれました

それを知った日から

実は大公はロミオの事を慕ってたのかなとか

実の息子のように可愛がってたんじゃないかなとか

僕も繋がっていった瞬間でした


だからKINGのラストシーンは

大公としてもロミオを慕ってたから

死んだロミオを見ただけで涙が止まらなかった


男としても本当に憧れのビーバー

そんなビーバーがみんな大好きなのです


そして

『銀ちゃんのやりたい大公をしてくれ』

その一言に僕は救われました

本当に有難う!



KINGジュリエット / GiGi 


THEジュリエットですよね

いつかの稽古の日にKINGの掛け合いのシーンを

2人で練習してるのを側から見てた日がありました


本当に舞台セットがあるように

2人だけの世界観がスタジオなのに

情景が浮かぶくらい完成してたのを覚えています

それぐらい見入ってしまうものに仕上がってました


ロミジュリの稽古がまだ始まってない頃

とあるレッスンの帰り道に

"エスカラス本当に楽しみだね"

って気を使って舞台の話をしてくれた日がありました


カミオクやダンスやウォーキング

 MONAを最前線で引っ張っている人

憧れでしか無かったしあまり喋ったとこがなかった


でもロミジュリをきっかけに

GiGiの優しい所やフレンドリーな所沢山見せてもらいました


大先輩なのに率先して裏方をしてくれる姿も全て

だからGiGiを憧れる人が多いんだなって感じます


千秋楽最高でした

お2人の掛け合いそして細かな設定

それが繋がってできた千秋楽の最後のお墓のシーンは

中島銀治朗という1劇団MONAファンとしても

過去の作品が走馬灯のように蘇り涙が止まりませんでした

本当に有難う!




QUEENロミオ / ゴウシ

挿入歌 約束 / 野口一真




最初は無頓着で物静かに見えてたゴウシ


でも蓋を開けてみたら全くの真逆で

1番たわいも無い会話をしたような気がします

ゴウシと喋る度にいつボケくるんかなって

ずっと構えてたくらい凄く楽しくて 

みんなの輪に入れたきっかけでもありました


でも楽しい話だけじゃなくって

何か分からない事あったら

ゴウシに聞きに行こうって思っていて

凄く頼り甲斐があって

でもゴウシの言葉は厳しいさもありますが

何処か未来を信じてくれているような優しさがあって

『そうだよな』っていつも気付きが沢山でした


実はみんなの事を

離れた所からずっと見守ってくれているゴウシだからこそ

みんなついていきたい ゴウシとならって思いますよね



そして27日のQUEEN公演に

実は母親が観にきてくれていました

母が一言『感動したよ』とLINEをくれました


 MONAを初める時心配してた母親に

少し親孝行出来たような気がしました

QUEENの公演本当に最高でした

本当に有難う!





QUEENジュリエット / ニコル


『ぎんのすけ〜』

いつも会う度にそう読んでくれるニコル

『なんですか?』って聞き返したら

特に用はなく呼んでみただけのようで...笑笑


でもそんなやりとりも凄く嬉しくて

それもニコルの優しさで


そんなニコルは今回が初共演だったので

山元茜や高畑エリカをやっている姿しか知らなかったので

何でも出来る人っていうイメージでしか無かったです


でも稽古が終わってみんなが雑談している時

ニコルは空いた廊下で練習していたり

QUEENのテーマ何がいいかな?愛って何だろうね?

って考えている所をお見かけしました


本当に意識基準値が高く設定されているんだなと

感心するばかりでした


そしてそんなニコルの27日の円陣の一言

"全力で届けましなう"

真っ直ぐなQUEENだったからこそ

台本に忠実だったからこそ

伝わるものがあって

届くものがあって

そんなQUEENのお墓のシーンを側から聞いてて

出る前からみんな涙していました


本当に最高でした!

本当に有難う!




ロミオとジュリエットが

それを形にする一歩を踏み出してくれました②

https://mona.style/article/?id=25429